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2008.01.21

雪輪で歩く - 「匹見再発見」 16

ケヤキの大木を観察に寄り道 紅葉の時季には大勢の観光客でにぎわった裏匹見峡も、冬を迎えた今、ひっそりと眠りについている。積雪でもあればなおのこと、わざわざ出かけてみるのも億劫(おっくう)になる。でも、雪の上を歩くための雪輪(かんじき)があれば、冬の野山を存分に満喫することができる。
 もともと雪輪は主に猟をする人たちが、雪山を自由に歩き回るために使われてきた。もちろん自家製。材料には、ヤマグワ、イヌガヤ、ヒノキの枝など、丈夫でしなやかな木が使われる。最近では、アルミフレームや樹脂で作られた、スノーシューと呼ばれるレジャー用のかんじきも人気がある。
 この道具を使い、新雪の世界に入り込んでみよう。普通なら降り積もった雪に足をとられて往生するところだが、これならずいぶん楽だ。そういえば、以前は登校する子どもの前を、雪輪をはいた親が道をつけてくれた、という思い出話も聞いた。
 雪を踏む「ぎうっぎうっ」という音の他には、ときどき樹上から雪がざっと落ちる音、小鳥の群れが少しずつ近づきながら鳴き交わす声…。あとは静寂の世界―。
 気まぐれに顔を出す青い空、日の光、雪上に落ちた木の影。木や川辺の岩に積もった雪や氷の造形は、とても人の手では作り出せない。
 何種類かの動物たちの足跡、厳しい冬の寒さを耐える木々の冬芽、頭だけのぞかせた天然のドライフラワー、意外な勢いを見せる緑のコケのカーペット。多くの生命がしっかり息づいている。
 そして、振り返ればくっきりと残っている自分の足跡。軽い疲労感とともに充足感がこみ上げてくる瞬間だ。
 2月2・3の両日、「匹見峡かんじきウォーク」がある。問い合わせは、匹見峡温泉やすらぎの湯(電話0856・56・1126)。

 

写真:ケヤキの大木観察を兼ね、足跡を付けながら銀世界の山野を歩く

 

(文・写真 / 田代信行)


※この記事は、2008年1月20日付の山陰中央新報掲載分を転載したものです。


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