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2009.08.24

米作り - 「匹見再発見」 53

090823 梅雨明けまもなく花を咲かせた稲。花のひとつひとつは小さなものだが、よく見るとブラシのような雌しべをもった、実に繊細なつくりをしている。一斉に花を咲かせた田はうっすら白っぽくなり、実りの時季へと続く大きな変化を見せる。
 いつの間にか夏が終わってしまいそうな今年、不順な天候にも関わらず、ふと気がつくと田の稲にはすでに穂が出て、頭を垂れ始めているものも。
 山間地にありながら、この田の広がる風景は、匹見がとても豊かな土地であることを 印象づける。急峻な山や谷に囲まれ、田が一枚もないような地方もあるなか、この辺り(西中国山地)は小さな谷の奥まで田がつくられている。山中の「こんな所にまで」というような場所にも棚田の跡が見られ、米づくりへの執念のようなものさえ感じる。
 匹見を訪れる人は、出された地元の米が美味しいといって喜んでくれる。寒暖の差が大きい気候、豊かな山がつくる水、さらに苦労しながらそれを活かす作り手の力によるものだろう。
 最近はだんだん少なくなったが、刈り取られた稲はハゼに掛けられ、脱穀がすんだ後の藁も大切にされた。縄、むしろ、わらじや雪靴などさまざまな生活道具に利用された。牛などの飼料や肥料などには今でも重宝されている。注連縄にも欠かせない。
 また、現在ではほとんど見かけなくなったが、田畑の実りを守る「カカシ」にも、藁が使われていた。田にカカシが立つ景色を、昔の思い出にもつ人も多いようだ。
 そんな懐かしい山村の原風景を楽しもうと、9月5日、匹見地区で「カカシ祭り」が行われる。手作りカカシも募集中だ。くわしくは匹見上地区振興センター(電話0856-56-1144)まで。

 

写真:すがすがしい匹見の夏のたんぼ

(文・写真 /田代信行)


この記事は、2009年8月23日付の山陰中央新報掲載分を転載したものです。

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