2009.04.27
キシツツジ - 「匹見再発見」 47
昨年、2年連続「水質日本一」となった高津川。その源流の一つである匹見川や、奥・表・裏匹見峡などを抱く西中国山地国定公園には、今一段と熱い視線が注がれていて誇らしい限りだ。
今回は、薫風が心地よい四月中旬から五月中旬にかけて、匹見川の川辺や匹見峡の岩場に咲く「キシツツジ」を紹介したい。
キシツツジは、本州と四国、九州に分布する。川岸や渓谷の岩場などに生え、高さ1-1.5mになる。特に、水質の良い清流域に群生することが知られている。かつては旧匹見町の町花であり、今でも地域住民にとって大切な宝物だ。
4月下旬、国道9号線の横田から国道488号線を行くと、匹見川の下流域、猪木谷辺りから、対岸に清楚で可憐な紅紫色のキシツツジが目に飛び込んでくる。
その美しさに、思わず車を止めて見入る人が多くなるのもこのころからだ。キシツツジの群生域は、澄川地区までが最も多い。匹見市街地直前まで随所にあって私たちの目を楽しませてくれる。
新緑、こけむした岩、清流と見事なコントラストを織りなす花は「春の清流を彩る女王」と呼ぶにふさわしい。実際、匹見地区は高知県の大豊地区(吉野川)とともに、質・量で国内有数のキシツツジの名所といわれている。また、この時季は、流域の所々でヤマフジも開花を迎えている。これらの川岸の樹木にも注目して、より一層匹見の自然を満喫してほしい。
表匹見峡では、五月の連休のころ、全域がキシツツジの名スポットとなる。特に、亀ヶ淵、小沙夜淵などがよく、淵に花が映り揺らぐ様は、格別の趣があり心洗われる。カメラ持参をお勧めする。
今回は、薫風が心地よい四月中旬から五月中旬にかけて、匹見川の川辺や匹見峡の岩場に咲く「キシツツジ」を紹介したい。
キシツツジは、本州と四国、九州に分布する。川岸や渓谷の岩場などに生え、高さ1-1.5mになる。特に、水質の良い清流域に群生することが知られている。かつては旧匹見町の町花であり、今でも地域住民にとって大切な宝物だ。
4月下旬、国道9号線の横田から国道488号線を行くと、匹見川の下流域、猪木谷辺りから、対岸に清楚で可憐な紅紫色のキシツツジが目に飛び込んでくる。
その美しさに、思わず車を止めて見入る人が多くなるのもこのころからだ。キシツツジの群生域は、澄川地区までが最も多い。匹見市街地直前まで随所にあって私たちの目を楽しませてくれる。
新緑、こけむした岩、清流と見事なコントラストを織りなす花は「春の清流を彩る女王」と呼ぶにふさわしい。実際、匹見地区は高知県の大豊地区(吉野川)とともに、質・量で国内有数のキシツツジの名所といわれている。また、この時季は、流域の所々でヤマフジも開花を迎えている。これらの川岸の樹木にも注目して、より一層匹見の自然を満喫してほしい。
表匹見峡では、五月の連休のころ、全域がキシツツジの名スポットとなる。特に、亀ヶ淵、小沙夜淵などがよく、淵に花が映り揺らぐ様は、格別の趣があり心洗われる。カメラ持参をお勧めする。
(写真は追って掲載します。)
(文・写真 / 吉崎佳慶)
※この記事は、2009年4月26日付の山陰中央新報掲載分を転載したものです。
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2009.04.06
ワサビ漬け - 「匹見再発見」 46

このワサビ漬けは、公民館主催の行事で地域の子どもたちが作ったもの。匹見の伝統料理を、三葛地区の「おかあさん」たちに教わりながら作って食べる。
ワサビといえば昔からの匹見の特産品だが、子どもたちにとっては、それほど身近なものではないかもしれない。調理中に立ち上る辛みが目にしみて、「もう、やれん」と音をあげた子もいたとか。
ワサビ漬けが辛くなるかどうかは、「手によって違う」のだそう。調理する人それぞれの、手順やコツがあるのだろう。実際、地域によって、またそれぞれの家によって、作り方に違いがあり、それが地域の味、家の味につながっている。
ここでは、前述の子どもたちが三葛で教わったレシピを紹介しよう。
まず、採ってきた花芽をよく洗いザルに入れる。茎を漬けるときには、適当な大きさに切っておく。また冬から春にかけて出る新芽(ガニ芽)は、柔らかく辛みも強い。
次に、たっぷりのお湯を材料にかけ、ザルを前後に強く素早く振る。「ワサビを怒らせて辛みを出す」という人も。この時に目鼻を刺激する辛みが立ち上って来る。
しょう油、みりん、酒をあらかじめ混ぜておいたものに漬け、できあがり。空気に触れると「辛みが逃げる」ので、密閉容器に入れておく。三日後ぐらいには味も馴染み、辛みも増して食べごろとなる。
ご飯に添えてよし、晩酌の肴によし、バラエティ豊かな匹見伝統の味を楽しみたい。
写真:種を採るために残されたワサビの花
(文・写真 /田代信行)
この記事は、2009年4月5日付の山陰中央新報掲載分を転載したものです。
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