2008.08.03
夏野菜 - 「匹見再発見」 30
山懐に抱かれ、標高もやや高いとはいえ、匹見の夏もやっぱり暑い。今年は雨が少ないが、日光をさんさんと浴びて、作物は順調に育っている。キュウリにナス、トマトやピーマン、トウモロコシと、「これぞ夏」を感じさせてくれる野菜が、どこの畑にもにぎやか。これら定番の他にも、ウリやシシトウ、ジャガイモに枝豆(大豆)、ニガウリ、スイカ、ニンニクなどなど、夏を健康に乗り切るために欠かせない顔ぶれが並ぶ。
街暮らしではスーパーの店先でしか見られないようなカゴにいっぱいの野菜が、ここでは、畑から台所へ新鮮なまま直行。その自給率はかなり高いだろうが、わが家のような「消費専門」の世帯にも、ありがたいおすそ分けが回ってくる。
「よかったら、もらってくれんかね」という、もったいないような言葉といっしょにいただくみずみずしい野菜たち。
子どもは、トマトでもキュウリでも、丸ごとかじるのが好み。キュウリやウリ、ナスなどの塩もみは、もうその素材の味だけでいくらでも食べられる。
三杯酢でつくる、キュウリなますは、当地ではおなじみのメニュー。毎日三食必ず食べるという方もいるとか。「河狩り」の際に、河原で食べる鮎なますは格別だ。
河狩りといえば、毎年恒例の「川ガキ講座」でいただく石焼きは絶品。熱した石や鉄板の上で、鮎うるかとナスを味噌などで味つけして焼く。ジュワッと染み出す野菜の旨みを満喫できる。
先日、仕事で草刈りをしていた際、近所の方から「暑いでしょう」とトマトの差し入れがあった。真っ赤に完熟した実は、この上ない「匹見のごちそう」だった。
写真:おすそ分けの夏野菜
(文・写真 /田代信行)
この記事は、2008年8月2日付の山陰中央新報掲載分を転載したものです。
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