第1回 しまねツーリズム大学
第1回の今日は、横浜商科大学教授の羽田耕治さん、(財)日本交通公社の鈴木晴江さん、(株)ツーリズム・マーケティング研究所の松井一郎さんの3人を講師に、「観光まちづくりはロマンとソロバン」「どんな人のためにどんなイメージを創るか」「品質の維持・管理の重要性」「旅行市場の基礎と動向」「観光マーケティングってなに?」というような、基礎的な内容のお話を聞きました。
今回印象に残ったのは「着地型旅行」ということば。恥ずかしながら初めて聞いたのですが、これまではおもに単発のイベントなどで行われてきた、「何月何日にどこどこに来てください、楽しいことやってますよ」というような地域からの発信を、きちんとした旅行商品として売り出そうというもののようです。この動きを推進するための規制緩和(旅行業法の改正)も予定されているとのこと。地域のさまざまなものを活かしてまるごと提供していくことになるだろうこの動き、行政、業者、グループなどの地域の関係者でどのような連携がつくれるかが鍵となるようです。
次回は2月27・28日、ワークショップ形式で地域資源発掘や商品化を学ぶ予定で、こちらも楽しみです。(報告:NT)
*「しまねツーリズム大学」についての詳しいことはこちら(PDF)をごらんください。
冬山を歩こう
高津川大学との共催で行われた「冬山を歩こう」、冬の匹見の雪遊びの楽しさを親子で満喫しようと企画されたものですが、思いもよらぬ暖冬で、会場に予定していたいこいの家周辺ではほとんど雪はみられず、急遽会場を道川の遊びの森に変更しました。
あいにく、ひきみ学舎のスタッフはひきみ案内人養成講座の方にまわらねばならず、合流したのは午後2時ころ、ほとんど終わりかけのころでした。すみません。
遊びの森は広島県との境、標高も800m近くあり、さすが高地すっかり雪景色となっていました。森の奥の広場では雪が降りしきるなか焚き火がたかれ、大人はそれを囲み周囲では子どもたちがはしゃぎまわっています。子どもが一人入れるくらいのかわいいかまくらや、ブルーシートですべるソリ用ミニゲレンデもできていました。寒くてたいへんだろうなぁ、という予想はくつがえり、みんなけっこう楽しそう。焚き火でつくった猪鍋もすっかり空になりました。
途中参加でなんですが、参加する人も企画する側も、こういうイベントもありだなぁという手ごたえを感じたのではないでしょうか。おつかれさまでした。(報告:NT)
*高津川大学事務局(アンダンテ21)のページにくわしい報告があります。
狩猟と食文化
ひきみ案内人養成講座の第8回目として、「狩猟と食文化」と題した講座を開きました。これまであたたかい日が続いていたにもかかわらず、この日は今にも雪になりそうな寒空。会場になった「いこいの家」は立派な梁をむきだしにしたふるい建物、囲炉裏に炭火をおこしストーブ3台を動員しましたが、しんしんと冷えました。
しかし、講座では、石原久さんの面白おかしく話される狩猟の方法や山の動物たちにまつわるエピソードにひきこまれ、また、斉藤ソノさんがご自分でまとめられたノートをもとにされたいろいろな行事とそれにまつわる食文化についてのお話は、「へぇ~、へぇ~」連続の興味深いものでした。どちらもご自分の体験から得たものはもちろん、古くからの経験をもとにずっと伝えられてきたことも多く、現代の科学的・栄養学的な目から見て「なるほどなぁ」と、改めて「先人の経験と知恵」に感心することしきりでした。
講座をひととおり終えた後、囲炉裏をかこんでいただいた猪鍋(石原さんの男の料理)もとてもおいしく、和んだ場でサルやタヌキの面白話などがぽんぽん飛び出し、お開きにするのが惜しいような楽しい講座となりました。みなさん、ありがとうございました。(報告:NT)
匹見峡温泉でのコンテスト写真展示
ひきみ「水」写真コンテストの受賞作品を、匹見峡温泉やすらぎの湯で展示させてもらっています。玄関ロビーから浴場へ向かう通路沿いの壁です。やや位置が高めなので、うっかりすると見過ごしてしまうかもしれませんが、気がつかれたときはぜひ足をとめてごらんになってみてください。
(2月16日をもって終了しました。ありがとうございました。)