2006.02.26
Web-GIS&参加型調査シンポジウム
2月26日(日)、飯南町にある島根県中山間地域研究センターで行われた「第5回 Web-GIS&参加型調査シンポジウム」に、ひきみ学舎のメンバーとして参加してきました。
GIS(ジーアイエス)というのは、地理情報システムといい、パソコンの中の地図にさまざまな情報を取り込んで整理や分析ができるしくみのこと。それらの地図や情報を、インターネットを使って自由に公開・閲覧できるようにしたものがWeb-GIS(ウェブ・ジーアイエス)といわれるものです。
私が参加したのは「地図づくりから始める田舎ツーリズム」という第1分科会で、ひきみ学舎が積み上げているデータをどのように整理し、活かそうとしているかを簡単に発表させていただきました。(現在、収集した地域資源データは、データベースソフトや「地図太郎」というGISソフトを使って整理しています)
この分科会で話題の中心になったのが「歩く観光」。農山村をゆっくり歩きながら、土地の人との交流などを楽しむという旅です。こんな旅を企画・実施している「NPOひろしまね」「三次市三村観光連絡協議会」「やまなみ大学」などの報告がありましたが、カントリーウォークの第一人者、山浦正昭さんのお話はとくに印象に残りました。
「カントリーウォークというのは、地域の自然や環境を知り、大切にするための手段である」ということです。まさにひきみ学舎にぴったりのツーリズムではないでしょうか。(報告:NT)
GIS(ジーアイエス)というのは、地理情報システムといい、パソコンの中の地図にさまざまな情報を取り込んで整理や分析ができるしくみのこと。それらの地図や情報を、インターネットを使って自由に公開・閲覧できるようにしたものがWeb-GIS(ウェブ・ジーアイエス)といわれるものです。
私が参加したのは「地図づくりから始める田舎ツーリズム」という第1分科会で、ひきみ学舎が積み上げているデータをどのように整理し、活かそうとしているかを簡単に発表させていただきました。(現在、収集した地域資源データは、データベースソフトや「地図太郎」というGISソフトを使って整理しています)
この分科会で話題の中心になったのが「歩く観光」。農山村をゆっくり歩きながら、土地の人との交流などを楽しむという旅です。こんな旅を企画・実施している「NPOひろしまね」「三次市三村観光連絡協議会」「やまなみ大学」などの報告がありましたが、カントリーウォークの第一人者、山浦正昭さんのお話はとくに印象に残りました。
「カントリーウォークというのは、地域の自然や環境を知り、大切にするための手段である」ということです。まさにひきみ学舎にぴったりのツーリズムではないでしょうか。(報告:NT)
スポンサーサイト
2006.02.19
竹でつくる雪輪
「猟師さんと雪山を歩こう」で挑戦した雪輪(カンジキ)のつくり方を紹介します。

1.長さ約120cm・直径約12cmの竹を8等分に割ったものを2~2.5cmの幅になるように削る。
2.竹の皮側が3、内側が7の比率で熱を加え、雪輪の枠の形を作る。このとき、曲げる部分に竹の節がこないように気をつける。
3.両端を7cm程重ねて、針金でしっかりしばる。
4.直径4mmの荷紐で足を載せる部分を作る。いろいろなやり方があるが、今回は、2ヵ所平行になるようにした。(このやり方だと、斜面を歩くとき足首に負担がかかりにくい。)紐を枠にしっかりと固定して、前後にずれないようにする。
5.後ろ側の紐に約20cmの紐でかかとを引っ掛ける部分を作り、足を載せて雪輪と足を紐でしばれば出来上がり。しばる紐の長さは約130cm。

1.長さ約120cm・直径約12cmの竹を8等分に割ったものを2~2.5cmの幅になるように削る。
2.竹の皮側が3、内側が7の比率で熱を加え、雪輪の枠の形を作る。このとき、曲げる部分に竹の節がこないように気をつける。
3.両端を7cm程重ねて、針金でしっかりしばる。
4.直径4mmの荷紐で足を載せる部分を作る。いろいろなやり方があるが、今回は、2ヵ所平行になるようにした。(このやり方だと、斜面を歩くとき足首に負担がかかりにくい。)紐を枠にしっかりと固定して、前後にずれないようにする。
5.後ろ側の紐に約20cmの紐でかかとを引っ掛ける部分を作り、足を載せて雪輪と足を紐でしばれば出来上がり。しばる紐の長さは約130cm。
2006.02.19
猟師さんと雪山を歩こう

本来、猟師さんは、5年以上履いてもびくともしない、耐久性に優れた雪輪を使います。シーズン中、山の斜面の雪の深いところでも溶けて無くなりそうなところでも獣を追いかけて移動するため、ちょっとやそっとでは壊れない丈夫な雪輪でないとだめなのだそうです。
そういった雪輪は、ヤマグワという木のしなやかな部分を2~2.5cm角にし、半年以上乾かしてから作るそうなのですが、ヤマグワの材料をたくさん揃えるのは大変です。そのため今回は、身近にたくさんあって加工の簡単な孟宗竹を使うことにしました。竹の雪輪でも、1シーズン程度なら充分にもつという事だったので、自作の雪輪で雪道を歩く自分を思い浮かべ、現役の猟師さんや経験者の皆さんに教えていただきながら雪輪作りに挑戦しました。
さて、「簡単に加工できる竹」のはずだったのですが、竹の扱いにもいろいろとコツが必要で、指導してくださる皆さんにとってはなんでもない割る・削る・曲げる・縛る、の一つ一つに参加者のほとんどが悪戦苦闘。鮮やかな手際の良さで見せてくださるお手本はとても簡単そうなのに、見るとやるでは大違い。曲げる時に熱を加えすぎて竹が焦げて裂けてしまったり、同じ形になるように作ったつもりなのに左足用と右足用で形や大きさが違っていたり…。
予定では、雪輪の製作は昼食前に終わるはずだったのですが、食後約1時間程超過してなんとか完成。
昼食は、今回の企画に賛同してくださった猟師さんから提供されたシシ肉(ガラと呼ばれるスペアリブにあたる部分)を使って、地元のご婦人方が調理してくださいました。献立は、シシ汁・肉の炒り煮・手作りこんにゃくの刺身・お寿司と炊込みご飯のおにぎり、そして自家製のつけもの。
「食べづらいけぇど、この骨付きのところを手が汚れようが、顔が汚れようが、むしったりかぶりついて食べるのが一番おいしいんじゃあね。ここは、解体するもんしか食べられんところだけぇ、今日はしっかり味わってください。」という猟師さんのお話の後、みんなで「いただきまーす」。
食事が始まる前に「田舎料理ですが…」とご婦人方が遠慮がちに言われていたのですが、「こう言っちゃあ失礼だが、こんな奥地に、こんなに美味しいものが待っているとは思っていなかった」「匹見のシシ肉はおいしいね」「こんにゃくの美味しさに驚いた」「残ったものは貰って帰りたい」など、参加者絶賛の“三葛料理”でした。
雪輪が完成した後、1時間ほど安蔵寺山登山口の周辺を歩きました。歩き始める前には、雪輪を踏まないように足を広げたまま進んでいくことや、雪輪を履いていても沈むようなところでは、同じ場所を2度踏みながら進むと沈みにくいことなどを教えていただきました。また、雪山での猟の様子についてのお話し、動物の足跡の見分け方も教えていただきました。
途中の雪野原では、キツネらしき足跡で、行きは走って帰りは歩いた足跡が残っているものもみられました。「鳥か何かを追いかけてみたが、諦めて帰ったのかねぇ」などと想像を膨らませながら、いつもと違った歩き方を楽しみました。

| 最初にもどる |