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2008.12.01

三葛集落 - 「匹見再発見」 38

三葛集落  益田市匹見総合支所から南西の方向、紙祖川沿いを約13kmさかのぼった広島、山口両県に接したところが、三葛(みかずら)集落だ。地名の由来は、周防、安芸、石見の3ヶ国に面したという意味の「三ヵ面(つら)」によるという。
 山間、高冷という土地から、古くからワサビ栽培が盛んだ。また、昭和30年代までは農業を中心に、木材搬出・製炭などの山林産業を活計としてきた。
 当時は40数軒あったものが、今では32軒に減少している。しかし、他の小字単位の集落に比べれば、その過疎比率は低い。これはワサビ栽培に適した地であることによる。
 当集落は「平家伝説」をはぐくむ隠地だが、川釣りや登山の愛好者はもちろん、「ひっそりとたたずむ山村風景がよい」と訪れる人が最近少なくない。さまざまな社会病理を生む都会のオフィス街から逃れ、自然豊かなこうした地で心を癒そうとする志向の表れだろうか。
 かやぶき家も見られなくなったが、それでもトタンで覆った原形の家屋は少なからずある。原風景とはいえないとしても、今も屋号が通用し、本家を中心に分家が点在するといった屋敷取りの形態などには、一昔前の風景を垣間見ることができる。
 史跡では戦国期の居館跡や五輪石塔、宝きょう印塔など、当集落が境界地だった遺産も見られる。また、木地師が逗留した地でもあり、、天狗を祀ったといわれる狗院社は珍しく、山の民俗誌も豊かだ。
 高齢化なども相まって、まさにスローライフの世界。六調子系の神楽が遺されていたり、特異な風流(ふりゅう)系の「志賀団七踊り」が伝承されている。
 観光の視点が多面的に変化しつつあるなか、三葛も注目を浴びてよいスポットの一つといっていいだろう。

 

写真:一昔前の風景を垣間見ることができる三葛集落

(文・写真 /渡辺友千代)


この記事は、2008年11月30日付の山陰中央新報掲載分を転載したものです。


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2008.09.21

沢登り - 「匹見再発見」 33

心地よい緊張感の沢登り  9月も半ばを過ぎ、朝晩の空気はひんやりとしてきた。夏の間、あちらこちらで見られた、川で遊ぶ子どもらの姿はさすがにない。シーズンも終わりに近づいたアユ釣りの風景があるくらい。
 そんな匹見の川を、もうしばらく楽しめるのが「沢登り」だ。服装、足元、装備をきちんと整え渓流をさかのぼる。
 最初はの冷たさに震えあがるが、淵を泳ぎ、岩をよじ登り、急な流れに逆らって歩くうち、体は温まってくる。ウェットスーツを着れば、秋が深まった時季でも大丈夫だ。
 匹見を訪れた人の多くは、豊かな自然を背景にした、美しい川の風景を魅力のひとつに挙げる。なかでも、沢登りなどどっぷり川につかり全身で自然を楽しむことが好きな人たちは、口々にこの環境を褒める。
 まず、森と岩と清流が織りなす渓谷の造形美がすばらしい。さらに、人の暮らしにごくごく近い場所で、自然のままの環境を比較的安全に楽しむことができる。表・裏・前・奥の各匹見峡はその代表だろう。
 知人に誘われ、裏匹見峡で沢登りを初体験してきた。
 普段は遊歩道から眺めるだけの流れに、ざぶざぶと入っていく。の冷たさに一瞬ひるむ。次第に川底に足が着かなくくなり、ライフジャケットの力を借りてゆっくり淵を泳いでいく。
 夫婦淵。手がかりの少ない岩をよじ登る。足が滑って力が入らない。みんなが助けてくれる。登りきると肩で息をしている。気持ちいい。
 わざわざ急流に立ち向かう人、天然すべり台を楽しむ人、岩に張りつく人、それぞれがゆっくりと上流を目指す。
 川から眺めるいつもの山は、見慣れぬ姿でその魅力を放っていた。

 

写真:心地よい緊張感が堪能できる沢登り。大自然の中に身を委ねる

(文・写真 /田代信行)


この記事は、2008年9月20日付の山陰中央新報掲載分を転載したものです。


2008.07.06

学びの場 - 「匹見再発見」 28

歓声をあげる川ガキ講座の参加者 三年ほど前から、夏休みの期間中に、「ガキ講座 in ひきみ源流キャンパス」が開かれている。高津大学という流域ネットワークが主催する、遊びのイベントだ。
 益田市内を中心に、県内外の各地から親子連れが集い、地元の人たちとで泳ぎ、魚を追い、料理をつくって食べ、真夏の水辺での一日を大いに楽しむ。
 全身を使いと触れ合うことで、川遊びの面白さ、川の大切さ、と同時に恐ろしさをも体感してほしいというのが狙い。
 が、子どもらにとっては、そんなことどうでもいい話。夢中で水の中をのぞきこみ、プカプカ川を流れ、岩から飛び込み、瀬を渡り、おいしそうに鮎や、おにぎりを頬張る。
 本人たちはまったく意識してないだろうが、こんなことが大きな財産になっていく、と信じたい。ああ、あの川であんなことしたなあと、いつかどこかで思い出してくれるだけでいい。
 こんなことを通して何か学んでいけるのは、子どもだけではない。一緒に活動する大人たちにとっても、楽しさを共有することで、自分のことや子どものこと、地元のことなどを「再発見」するきっかけになる。
 匹見には、川だけでなく山や森、田んぼや畑など、自然に恵まれた学びの場がたくさんある。さらに、それを活かすための技術や経験をもった大勢の「先生」たちがいる。
そんな「教室」と「先生」に、活躍してもらえる機会がもっと増えれば、また何か、新しい楽しいことが生まれてくるだろう。
 今年も7月20日、匹見町萩原地区で「川ガキ講座」がある。ぜひ参加してみてほしい。問い合わせは、高津川大学事務局(電話0856-24-8661)。

 

写真:水しぶき。歓声を上げる川ガキ講座の参加者たち

(文・写真 /田代信行)


この記事は、2008年7月5日付の山陰中央新報掲載分を転載したものです。


2008.06.08

山葵と天狗 - 「匹見再発見」 26

山葵天狗社 六月の第一日曜日、大神ヶ岳の中腹にある山葵天狗社(やまあおいてんぐしゃ)の例祭が行われる。今年も一日、好天の青空の下、三坂大明神と合わせ、祭りがあった。
 山葵天狗社は、1982(昭和57)年、地元三葛・笹山地区でワサビを栽培する人たちにより、豊作を祈って建てられた。
 「神が宿る」「天狗がすむ」と、昔から伝えられてきた大神ヶ岳。ここを源にして湧き出す水は絶えることがなく、山の樹々が落とす葉からは豊かな滋養が溶け出している。この水がワサビ谷や麓のくらしをずっと支えてきた。
 そんな自然からの恵みへの感謝と、それがこれからも続いて欲しいという願い。とともに、ワサビや田畑の作物を病害虫から守りたいという思いが、この祭りには込められている。
 神社建立の翌年、創作神楽『山葵天狗』が誕生。ワサビの害虫を悪霊化した黒妖霊が天狗に退治されるという内容で、毎年この祭りに合わせて上演される。
 会場は、旧三葛小学校の校舎を活用した「夢ファクトリーみささ」。神楽や踊りなどを見ながら、地元の食材を使った、蕎麦や田舎寿司などを味わうことができる。いわば、神様も地元の人もお客さんも、いっしょに楽しむ「直会(なおらい)」だ。
 この日は、大神ヶ岳から尾根を縦走し、立岩・赤谷山までの山開き登山も行われる。登山口から四十分ほどで大神ヶ岳、そこからさらに四十分ほどで立岩の上に立つことができる。
 どちらも懸崖がそびえ、上から眺めれば空に浮かんでいるかのよう。縦走路も開放感があり、青空の下を「空中散歩」するのは実に気分がよい。
 初夏の山里を満喫できる一日だ。

 

写真:岩のくぼみにひっそりと立つ山葵天狗社

(文・写真 /田代信行)


この記事は、2008年6月7日付の山陰中央新報掲載分を転載したものです。


2008.04.13

木のパズル - 「匹見再発見」 22

ウッドパークのパズル展示 匹見峡温泉やすらぎの湯の隣に、ウッドパークがある。益田産業高校の旧匹見分校を大改装したもので、匹見上地区振興センターも兼ねている。
 実はこの施設が「匹見博物館」とでも言うべき役割を担っており、ここに来れば何でも分かるようになっている。その中でも、特別のスペースを与えられているのが、パズルのコレクションだ。
 世界中から集められたパズルは、見る人を驚かせる。中世ヨーロッパの貴族のものから、分子モデルに見まがう現代の複雑な立体パズルまで、あらゆるものが展示してある。
 かつて匹見では毎年パズルコンペが行われ、ここで作られる製パズルは全国を席捲していた。知る人ぞ知る「パズルのメッカ」だった。
 匹見の豊かなの資源を活かそうと始められた製パズルの生産は、芦ヶ原伸行さんの指導のもと、次第に産業の一画を担っていった。だが、会社が倒産し、熱病が去るように「パズルのメッカ」の名声も聞こえなくなってしまった。
 その後、製パズルはどうなったか。実は今でも、匹見のパズルへの愛情は、全国のファンの間に根強く残る。そして、それに応えるだけの技術力を身に付けた生産スタッフが、今も生産・販売を続けている。
 自作のパズルを製品にしてもらった。「こんなものを」と頼まれて、それを実際に製品として造り上げる技術には、実力を兼ね備えた信頼感がある。
 気負いなく作り続けられる匹見の製パズル。ウッドパークに展示される世界のパズルと会わせ、「再発見」されるべきその魅力は、今だ色あせていない。


写真:世界のパズルのコレクションを展示し、楽しめるウッドパーク


(文・写真 /齋藤正明、田代祐子)


この記事は、2008年4月12日付の山陰中央新報掲載分を転載したものです。


2008.03.31

まちづくり - 「匹見再発見」 21


2月の「かまくらづくり」への参加者 匹見町の人々は、清水や空気のように清廉で人情味にあふれ、たとえ高齢であっても元気でよく働く。今もなお、戸数や年齢だけでは推し量ることのできない集落機能も温存されている。雄大な自然と心癒される原風景に抱かれた町には、まだ誰も気付いていない可能性が秘められている。
 先ごろ、観光施設、加工グループ、民泊実践者らを束ね、観光とボランティア活動を融合させ、新しい交流スタイルを創出しよう-と、「ひきみ田舎体験推進協議会」が設立された。
 地域イベント、自然体験、地元食材を使った伝統料理、宿泊施設など豊富な地域資源を結集させて、新たな匹見ファンを呼び込もうとする取り組みだ。
 実は、この協議会設立には、一昨年の夏から頻繁に訪れるようになった大学生たちの存在が大きく影響している。彼らは当初、携帯電話やメールが使えない、コンビニがないことに驚くごく普通の学生と思っていたが、ホームステイと農業体験をきっかけに地域イベントの手伝い、草刈り、中学校の修学旅行の企画・実践など、さまざまな形で地域とかかわり、地域間や世代間交流の面白さと、継続の必要性を実感するようになった。
 地域も、自分たちにできることを何か始めてみよう-と、協議会設立への機運が一気に高まっていった。
 協議会では、地域貢献に関心を持ち、意欲的な方々をボランティアとして受け入れ、宿泊や食事の支援を行う一方、会員相互で助け合いながら単独ではできなかった取り組みに挑戦し、交流を通じた活気あるまちづくりを目指そうとしている。
 大学生を中心とした若者との交流は、地域に元気をもたらし、間違いなく地域の方々の表情を豊かにしている。さらに若者たちがその変化に気付いたとき、この町に眠っている大きな可能性が発見される。


写真:この2月、夢ファクトリーみささで開かれた「かまくらづくり」に集まった参加者。地元の人、中学生、大学生が交流を深めた


(文・写真 /島田 満、田代信行)


この記事は、2008年3月30日付の山陰中央新報掲載分を転載したものです。


2007.03.31

平成18年度の活動記録

2006
04/07   平成18年度総会
05/03   匹見峡ウォーク(案内)
05/21   いこいの家お披露目会
06/04   山葵天狗社例祭・大神ヶ嶽山開き(取材)
06/11   しまね田舎ツーリズム推進大会 in 吉賀町(研修)
06/12   結城登美雄さん匹見を来訪
06/24   第1回ひきみ案内人養成講座匹見の自然と文化、歴史
07/29   第2回ひきみ案内人養成講座匹見の芸能を探る
07/29   夜のおさんぽ(案内)
08/20   第3回ひきみ案内人養成講座川魚と食文化
08/26   歩く旅の達人講座「オリジナル地図をつくろう」(研修)
09/02   Web-GIS & 参加型調査シンポジウム「かんな流しカントリーウォーキング」(研修)
09/13   「ひきみの清水」選定検討会
09/30   三葛神楽の夕べ(解説・司会、チケット・ポスター作成)
10/01   第4回ひきみ案内人養成講座匹見の原始・古代について
10/14   第5回ひきみ案内人養成講座ワサビの栽培について
10/26   「三葛・つむぎ峡めぐり」下見(取材)
10/31   ひきみ「水」写真コンテスト応募締切
11/04   大神ヶ嶽・立岩早朝登山(取材)
11/05   まなびや通信 第3号の発行
11/05   第6回ひきみ案内人養成講座三葛・つむぎ峡めぐり
11/16   ひきみ「水」写真コンテスト審査会
11/23   ひきみ「水」写真コンテスト表彰式・受賞作品展
11/25   第7回ひきみ案内人養成講座「木工と木を使う文化
11/25   道川・民宿「三四四」にて会食
11/27~  ひきみ「水」写真コンテスト受賞作品展を匹見3地区振興センターにて順次開催
12/20   「ひきみの清水標柱設置(取材)
12/20   まなびや通信 第4号の発行
12/27~  ひきみ「水」写真コンテスト受賞作品展を匹見峡温泉にて開催

2007
01/27   第8回ひきみ案内人養成講座「狩猟と食文化
01/27   冬山を歩こう
01/30   第1回しまねツーリズム大学(研修)
02/24   第9回ひきみ案内人養成講座「観光業者から見た匹見」、修了式
02/27・28 第2回しまねツーリズム大学(研修)
03/15-21 益田写真連盟展にて、ひきみ水写真コンテスト受賞作品を展示
03/28   第3回しまねツーリズム大学(研修)
2007.02.28

第2回 しまねツーリズム大学 その2

 第2回 しまねツーリズム大学の2日目(28日)は、前日にフィールドワークをしてみつけたものをまとめ、観光商品としてどんなテーマでどんなことを提案していくかを話し合いました。最終的には3つのグループがそれぞれの成果を発表することになります。
 わがBグループは、講師の野口智子さんの提案により考え方の転換を行うことになりました。つまり、これまでは出雲大社に参拝するためとにかくそちらに向かっていた(これをファーストとする)流れを、大社を背にして鳥居の前から逆に歩き出す(こちらはスローの考え方)ことにしたのです。それによって客や地元がどう変わるか、何と何を結び付けていけばよいかなどを考えてみようというアドバイスがありました。
 野口さんの提案はここまで。あとはグループのメンバーでまとめることになったのですが、なんと私が進行役に指名されてしまいました。前日のフィールドワークの楽しさはどこへやら、一転、「まいったなぁ」の気分です。
 メンバーがみつけたものを付箋にメモして地図にはりつけ、それをながめながらテーマやコンセプト、どんな仕掛けを用意するかなどを話し合いますが、行き着くところがぼんやりとしていて時間ばかりが過ぎていきました。


 昼食。すっきりしない気分のまま出雲そばを食べにでかけました。割子そばを食べましたが、これがこしがあってとても美味。何だか午後のことはどうでもよい(失礼!)ような気分。ところで、メンバーのなかの出雲の人たちは、そばのことになると語る語る。そば屋での注文の仕方から食べ方までくわしく教えていただきました。釜揚げそばというのも初めて知りました。


 午後。もちろんどうでもよいわけはなく、すでに残り時間もわずか、ついに野口さんから檄がとびました。発表資料の作成、発表の流れ、担当、時間配分などについて指導があり、全員が集中してまとめに向かいます。
 企画のテーマは「結びの道プロジェクト~過去から未来へ」、コンセプトは「本物志向の人たちを満足させ、過去や自分を見つめなおすことで未来へのターミナルにもなりうるような場所を目指す」といったところでしょうか。
 額縁に入れたくなるような風景めぐりを大枠に、街角博物館となった通りをぶらぶら歩きながらときには休んでお茶を飲み、おむすびを食べ、ときにはそば打ち体験なども出来る。最後にたどりつく旧JR大社駅舎は、未来へのターミナルでもある「スロー神社」。屋根ではカメたちが見守り、2株のハーブはご神木。癒しのラベンダーと元気印のローズマリーの香りを両手に移し、さて、明日からまた歩き出そうと未来に目を向ける。
 メンバー全員が交代で、こんな提案を発表しました。


 Aグループは出雲市まちなか(高瀬川周辺)を、Cグループは平田・木綿街道をフィールドに発表をおこないました。
 最後の講師のまとめでは、買ってよい・売ってよい・地元にもよい商品にすることが大事、今日から自分たちで出来ることは何かを考えるところから始める、などのアドバイスをいただきました。また、実際に「誰がやるのか」ということが重要になってくるだろうとのこと。
 商品づくりの内容はもちろんのこと、フィールドワークやワークショップの運営の仕方までふくめ、いろいろな意味で勉強になった講座でした。
 最後に、講師のみなさん、いっしょに作業してくれたメンバーのみなさん、受講生のみなさん、本当にありがとうございました。今回の大きな成果は、大勢の人と知り合えたことだと思います。またどこかでお会いできれば嬉しいです。(報告:NT)


2007.02.27

第2回 しまねツーリズム大学 その1

 2月27・28日に出雲ビッグハートで行われた、島根県観光マーケティング講座「しまねツーリズム大学」の第2回に参加してきました。今回のテーマは「地域資源の掘り起こしと商品づくり」です。
 講師は、ゆとり研究所所長でありNPOスローライフ・ジャパン事務局長の野口智子さん、(株)プランニングネットワークの大下茂さん、(財)日本交通公社の大隅一志さんの3名。


 27日は、まず3人の講師が座談形式で「地域資源」とよばれる地域の魅力や個性を外部にどうやってアピールしていくかという考え方を解説してくれました。キーワードは、「地域の記憶」「脱常識」「手間ひまをかける」「各地域の素材にそれほど差はない」など。
 つづいて受講生は3グループに分かれ、実際に街に出てフィールドワークを行うことに。私は野口さんが担当してくださるBグループ(9名)のメンバーとなりました。
 Bグループは、旧JR大社駅舎から出雲大社へ向かう神門通りがフィールドです。ここは、自動車での参拝が主流になってすっかり参拝者が歩かなくなってしまった参道。野口さんの提案は、「大社をなかったことにしてこの通りを見ていこう」というもの。つまり、この通り独自の魅力を探してみよう、ということでしょうか。
 旧JR大社の駅舎は宮殿づくりとよばれる立派な木造の建物。ホームにはなぜかラベンダーとローズマリーの大きな株があります。ここで受講生は自分なりに時間を過ごすよう告げられ、また、「スロー」だと感じたものを16枚の絵にするという課題を与えられました。
 周辺でしばらくのんびりしたあと、神門通りを歩き出しました。沈丁花のにおいをかいだり、路地に入り込んだり、まんじゅうを食べたりと、あれもあるこんなものもあると言いながらぶらぶらしていきます。ゴールは出雲大社の大鳥居の前。「出雲大社がなかったことにする」ですから。


旧JR大社駅舎  因幡の白うさぎ  スローなものを絵でメモる
写真左:旧JR大社駅舎。現在は使われていない。屋根には「スロー」の象徴カメの姿がみえる
写真中:ホームには因幡の白ウサギが描かれているところも。「ファースト」の象徴!?
写真右:みつけた「スロー」を絵にしてメモする。意識してみるとけっこうあるものだ


 講座会場にもどってからちょっとした交流会がもうけられました。ほとんどの受講生が参加して自己紹介や名刺交換が行われ、いろいろなところでいろいろな人がいろいろなことをやってるんだなぁという感想。バリバリの観光業の方と、町づくり中心の方にわかれるようでしたが。
 お開きになったあと、講師陣、事務局、宿泊の石見組などでの食事会にも仲間にいれてもらいました。こちらでも面白話がたくさん聞けたのですが、今回は割愛します。(報告:NT)


2007.02.24

観光業者から見た匹見

 第9回ひきみ案内人養成講座を「観光業者から見た匹見」というテーマで開催しました。会場はいこいの家。ゲストをふくめ21名が参加しました。今回は、匹見峡温泉等を経営する(株)ひきみの大谷久則さんを講師に招き、匹見への観光客の動向、温泉への宿泊状況、誘致のための考え方と方法などについてくわしく話していただきました。
 「匹見でなければできないこと」を取り入れたプランを数々準備しているとのこと。レストパークの活用もふくめ、ひきみ案内人、ひきみ学舎が協力できる部分はあるでしょうかの問いにも、「あると思います」と答えていただきました。これからの活動、しくみづくりが重要になってくるようです。
 また、今回は本年度最後の養成講座でもあり、後半をアンダンテ21のメンバーや広島等からのゲストを迎えた勉強&交流会ということで行いました。勉強会では来年度以降の方向・活動について活発に意見が飛び交いました。とにかく来年度以降もつづけていく、その際には実践的な部分も増やしていくことなどが話し合われました。
 その後の修了式では、82歳の皆勤賞Sさんをはじめ、9名に修了証書が授与されました。
 最後は、打上げをかねた交流会。こちらも大いに盛り上がったことはいうまでもありません。囲炉裏のまわりで力尽きた者数名。(報告:NT)
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