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2010.06.06

地元を学ぼう!!

今年度、ひきみ学舎では「まなびや講座」と題し、地元匹見をもういちど学び直そうという講座を定期的に開催していきたいと思っています。
その第一弾として匹見上地区振興センターと共催し、センターのあるウッドパーク館内や周辺の史跡等を教材に、匹見の自然や歴史、文化についての基礎講座を行います。
大勢の方の受講をお待ちしています。


まなびや講座「地元を学ぼう!!」

開講日:平成22年6月20日(日)
時間:午前9:30~12:00
場所:ウッドパーク(匹見上地区振興センター、匹見上公民館)館内および、その周辺の史跡・施設
講師:渡辺友千代さん(匹見上地区振興センター長)

問合せ・申込み
匹見上地区振興センター  TEL:0856-56-1144
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2006.11.05

三葛・つむぎ峡めぐり

061105 11月5日、匹見上地区振興センター主催のひきみ学講座「日本の原風景を歩く」にあわせて、ひきみ案内人養成講座の第6回をおこないました。今回は、匹見地区最奥部の集落のひとつ、三葛をぶらぶら歩きながら、現在では少なくなってしまった昔ながらの山村風景やくらしについて、渡辺友千代さんからガイドをうけました。
 ガイドの渡辺さんはここ三葛出身ということもあり、あちらの路地にはいって小さな社を見、こちらの家ではなつかしい知り合いとおしゃべりし、ふつうならどこにあるかわからないような近道を通りと、じつにさまざまな歴史やくらし、自然や伝説を学び、また楽しむことができました。
 昼食時には、参加者からもさまざまな話題が出て、まだまだ匹見のことで知らないことは多いなぁという感を強くしました。
 午後からあがったつむぎ峡の渓谷と滝のすばらしさには感嘆の声をあげ、河内神社でおこなわれていた祭事を見学し、日程は終了。
 会の最後に皆の口から出たのは、「昔ながらの風景やくらしが残っていてよい」ということに加え、「地元の人にとっては苦労も多いだろう」「これからどうなっていくのか」「次の世代に引き継いでいかなければならないことも多いのでは」ということでした。
 三葛とは、マップづくりなどさまざまな機会でおつきあいさせていただく予定です。(報告:NT)


2006.03.31

平成17年度の活動記録

2005
11/25   結成会議(参加者4名)
12/03   ひきみ学講座ひきみ名水巡り」への協力
2006
01/13   まなびや通信 第1号の発行
02/03・04 レストパークにてスノーキャビン製作協力(研修)
02/19   ひきみ学講座猟師さんと雪山を歩こう」への協力
02/22   「ひきみの清水」選定検討会に参加
02/26   「Web-GIS & 参加型調査シンポジウム」にて活動発表
03/24・28 「ひきみの清水」汲み口を整備
03/27   まなびや通信 第2号の発行
2006.02.19

竹でつくる雪輪

 「猟師さんと雪山を歩こう」で挑戦した雪輪(カンジキ)のつくり方を紹介します。

060219_3

1.長さ約120cm・直径約12cmの竹を8等分に割ったものを2~2.5cmの幅になるように削る。
2.竹の皮側が3、内側が7の比率で熱を加え、雪輪の枠の形を作る。このとき、曲げる部分に竹の節がこないように気をつける。
3.両端を7cm程重ねて、針金でしっかりしばる。
4.直径4mmの荷紐で足を載せる部分を作る。いろいろなやり方があるが、今回は、2ヵ所平行になるようにした。(このやり方だと、斜面を歩くとき足首に負担がかかりにくい。)紐を枠にしっかりと固定して、前後にずれないようにする。
5.後ろ側の紐に約20cmの紐でかかとを引っ掛ける部分を作り、足を載せて雪輪と足を紐でしばれば出来上がり。しばる紐の長さは約130cm。

2006.02.19

猟師さんと雪山を歩こう

060219_1 平成18年年2月19日(日)、ひきみ学舎(まなびや)では、冬の匹見で昔から利用されてきた“雪輪(ガンジキ)"をもっとよく知り雪を楽しもう、と、匹見上地区振興センターやNPO法人アンダンテ21と協力し、『猟師さんと雪山を歩こう』を企画・開催しました。会場は、匹見町三葛にある夢ファクトリーみささとその周辺です。
 本来、猟師さんは、5年以上履いてもびくともしない、耐久性に優れた雪輪を使います。シーズン中、山の斜面の雪の深いところでも溶けて無くなりそうなところでも獣を追いかけて移動するため、ちょっとやそっとでは壊れない丈夫な雪輪でないとだめなのだそうです。
 そういった雪輪は、ヤマグワという木のしなやかな部分を2~2.5cm角にし、半年以上乾かしてから作るそうなのですが、ヤマグワの材料をたくさん揃えるのは大変です。そのため今回は、身近にたくさんあって加工の簡単な孟宗竹を使うことにしました。竹の雪輪でも、1シーズン程度なら充分にもつという事だったので、自作の雪輪で雪道を歩く自分を思い浮かべ、現役の猟師さんや経験者の皆さんに教えていただきながら雪輪作りに挑戦しました。
 さて、「簡単に加工できる竹」のはずだったのですが、竹の扱いにもいろいろとコツが必要で、指導してくださる皆さんにとってはなんでもない割る・削る・曲げる・縛る、の一つ一つに参加者のほとんどが悪戦苦闘。鮮やかな手際の良さで見せてくださるお手本はとても簡単そうなのに、見るとやるでは大違い。曲げる時に熱を加えすぎて竹が焦げて裂けてしまったり、同じ形になるように作ったつもりなのに左足用と右足用で形や大きさが違っていたり…。
 予定では、雪輪の製作は昼食前に終わるはずだったのですが、食後約1時間程超過してなんとか完成。
 昼食は、今回の企画に賛同してくださった猟師さんから提供されたシシ肉(ガラと呼ばれるスペアリブにあたる部分)を使って、地元のご婦人方が調理してくださいました。献立は、シシ汁・肉の炒り煮・手作りこんにゃくの刺身・お寿司と炊込みご飯のおにぎり、そして自家製のつけもの。
 「食べづらいけぇど、この骨付きのところを手が汚れようが、顔が汚れようが、むしったりかぶりついて食べるのが一番おいしいんじゃあね。ここは、解体するもんしか食べられんところだけぇ、今日はしっかり味わってください。」という猟師さんのお話の後、みんなで「いただきまーす」。
 食事が始まる前に「田舎料理ですが…」とご婦人方が遠慮がちに言われていたのですが、「こう言っちゃあ失礼だが、こんな奥地に、こんなに美味しいものが待っているとは思っていなかった」「匹見のシシ肉はおいしいね」「こんにゃくの美味しさに驚いた」「残ったものは貰って帰りたい」など、参加者絶賛の“三葛料理”でした。
 雪輪が完成した後、1時間ほど安蔵寺山登山口の周辺を歩きました。歩き始める前には、雪輪を踏まないように足を広げたまま進んでいくことや、雪輪を履いていても沈むようなところでは、同じ場所を2度踏みながら進むと沈みにくいことなどを教えていただきました。また、雪山での猟の様子についてのお話し、動物の足跡の見分け方も教えていただきました。
 途中の雪野原では、キツネらしき足跡で、行きは走って帰りは歩いた足跡が残っているものもみられました。「鳥か何かを追いかけてみたが、諦めて帰ったのかねぇ」などと想像を膨らませながら、いつもと違った歩き方を楽しみました。
060219_2 今回は、実際に雪山を歩いたのが1時間程度だったので、少々歩き足りない思いをした参加者の方もあったのでは…。私たちも一緒に体験させていただいてみて、来季には、「歩く」ことを中心とした企画にぜひ取り組みたいとの思いが強まりましたので、また皆様に“楽しい雪輪での活動”をご案内したいと思います。(報告 YT)
2005.12.03

ササのコップ

051203_2051203_3 ひきみ名巡りの際、各場でを飲むために、ササでつくったコップが登場しました。左の写真はスタッフがつくったもの。参加者のひとりが右のようなつくり方も見せてくれました。ほかにもいろいろあるのかもしれませんね。


2005.12.03

ひきみ名水めぐり

051203 平成17年12月3日、心配されていた天候も回復し、冷たく強い風が吹くものの気持ちよい青空に恵まれました。この日は匹見上地区振興センターが主催する「ひきみ名水巡り」が行われ、ひきみ学舎(まなびや)のメンバーも運営協力という形で関わりました。
 9時30分、一般応募10名、スタッフ5名の参加者が公民館に集合してまずは事前説明。学舎のメンバーとして案内役を担当する渡辺友千代さんが、水をめぐる文化や歴史について今回の見所をおさえながら解説。匹見の水の豊かさについてはわかっているつもりでしたが、改めて説明をうけると、さまざまな側面で水が暮らしに深く関っていたということが頭のなかで整理できました。でかける前のこの解説は、帰ってきてからのふり返りとともに、渡辺さんが強く勧めたものです。おかげで、講座の内容を自分なりに深める手助けになったように思います。
 バスで公民館を出発し、正下地の汲路を対岸から見学したあと、岡本→元組→笹山→萩原→広見と水やそれにまつわる神社や生活のようすを見てまわりました(くわしくは次ページをごらんください)。
 目的地ではもちろん、移動の間も渡辺さんからていねいで親切な解説やアドバイスがあり、理解とともに次への興味も広がっていきます。それに触発されたのか、参加者からもさまざまなエピソードが飛び出してきました。それは公民館でのまとめの時間に入ってもつづき、「あそこにもいい水が出る」、「昔は生活排水をいったんフネ(槽)に貯めてそこで鯉を飼った」、「最近は魚が少なくなった」など次つぎに興味深い話が出てきました。
 終了予定の時間をだいぶ超過してしまいましたが、清水を汲んできて淹れたおいしいお茶を飲みながら話をして、とても気分のよい時間を過ごせたと思います。
 ちなみに、広見の水と水道水の飲みくらべでは、全員がそれぞれを言い当てました。さすが。(報告:NT)